結論:日商簿記1級、独学での合格は可能です!でも…

まず結論からお伝えすると、日商簿記1級は独学でも合格できます!実際に私もそうでしたし、周りにも独学で合格した方がいます
独学のメリット・デメリット
- 費用を抑えられる(予備校に通うより格段に安価)
- 自分のペースで学習を進められる
- 時間や場所に縛られない
- モチベーション維持が難しい
- 疑問点をすぐに質問できる環境がない
- 最新の試験情報や法改正への対応が遅れがち
- 学習計画を全て自分で立て、管理する必要がある



私が独学を選んだのは、主に費用面と、自分のペースで集中的に学習時間を確保したかったからです。ただ、独学で合格するためには、強い意志と自己管理能力、そして何より効率的な学習戦略が不可欠だと痛感しました。決して「楽して合格できる」という意味ではないことは、心に留めておいてくださいね。
アカリ流!独学合格のための7つの勉強法ステップ
では、私が実際にどのようなステップで簿記1級の独学を進めたのか、具体的な勉強法をご紹介します。
いきなりテキストを読み始めるのではなく、まずは敵を知ることから。簿記1級の試験範囲(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目)、配点、合格基準、標準的な学習時間(一般的に500~800時間と言われます)を把握しましょう。その上で、自分の生活スタイルに合わせて、無理のない、かつ具体的な長期・中期・短期の学習計画を立てます。私はExcelで進捗管理表を作って、日々の勉強時間や進捗度を記録していました。
選んだテキストを、まずはじっくりと読み込みます。大切なのは、丸暗記ではなく「なぜそうなるのか?」という理屈を理解すること。各論点の基本的な考え方や会計基準の背景などを意識しながら読み進め、設例や例題は必ず自分の手で解いてみましょう。分からない箇所は付箋を貼って、後で重点的に復習できるようにします。
簿記1級は4科目ありますが、それぞれ特性が異なります。
商業簿記・会計学:範囲が広く、会計基準の深い理解が求められます。理論問題対策も重要。連結会計や企業結合など、複雑な論点は図解などを活用してイメージを掴むのがおすすめです。
工業簿記・原価計算:計算パターンを正確に習得することが鍵。様々な種類の原価計算方法を、手を動かして何度も練習し、体に覚えさせることが大切です。私は特に、意思決定会計の考え方が面白いと感じました!
テキストで一通りインプットしたら、次は問題演習でアウトプットです。まずは各論点ごとの「個別問題集」で基礎力を固め、その後、試験形式に近い「総合問題集」で応用力と時間配分の感覚を養います。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを徹底的に分析し、必ず解き直しましょう。
試験の傾向を掴み、時間配分の練習をするために、過去問題集は最低でも直近5~10年分は解きましょう。最初は時間が足りなくても大丈夫。何度も繰り返し解くことで、問題形式に慣れ、解答スピードも上がってきます。特に、出題頻度の高い論点や、自分が苦手とする論点を把握し、重点的に対策することが合格への近道です。
独学の大きな壁の一つが「疑問点をすぐに解決できないこと」。私は、どうしても理解できない論点は、市販の論点別解説書を参考にしたり、インターネットの解説サイトや簿記関連のフォーラムを調べたりしました。また、SNSなどで同じように簿記1級を目指す仲間を見つけて、情報交換するのもモチベーション維持に繋がりましたよ。
長期間の勉強になるので、モチベーションを維持し、体調を崩さないことも非常に重要です。適度な休息や息抜きを取り入れ、無理のない計画で進めましょう。私は、小さな目標を立ててクリアするごとに自分にご褒美をあげたり、勉強仲間と励まし合ったりしていました。そして、試験直前期は特に睡眠時間をしっかり確保することが大切です!
【教材選びは超重要!】アカリが独学で使った&おすすめしたい教材・ツール
独学の場合、教材選びが合否を左右すると言っても過言ではありません。私が実際に使ってみて良かったものや、選ぶ際のポイントをご紹介しますね。
(※あくまで私個人の感想であり、教材には相性があります。実際に書店で手に取って比較検討することをおすすめします!)
テキストは「解説の分かりやすさ」と「網羅性」を重視!
私がメインで使ったのは、TAC出版の「よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商簿記1級」(通称:合格テキスト)です。図解が多く、解説も丁寧で、初学者でも比較的理解しやすい構成になっていると感じました。網羅性も高く、これ一冊をしっかりやり込めば、基礎知識は十分身につきます。
他にも、ネットスクールの「とおるテキスト 日商簿記1級」も人気がありますね。こちらは少しコンパクトにまとまっている印象で、ある程度基礎知識がある方や、サブテキストとして使うのに良いかもしれません。
問題集は「解説の丁寧さ」と「問題の質・量」で選ぶ!
テキストとセットで、TAC出版の「合格トレーニング 日商簿記1級」(通称:合格トレーニング)を使っていました。テキストで学んだ論点ごとに問題が収録されており、ステップアップしながら実力を養成できます。解説も詳しく、間違えた箇所の理解を深めるのに役立ちました。
総合問題集としては、各予備校が出版している「ラストスパート模試」や「予想問題集」を複数解きました。本番に近い形式で時間を計って解くことで、実践力を高めることができます。
過去問は解説の充実度で選ぶ!
過去問題集も各社から出ていますが、私はTAC出版の「的中答練 日商簿記1級 過去問題集」を使っていました。解説が非常に詳しく、なぜその解答になるのか、他の選択肢はなぜ違うのかといった点まで丁寧に説明されていたのが良かったです。
電卓: 使い慣れたものが一番ですが、簿記検定対応の機能(メモリー機能、定数計算など)が充実しているものを選びましょう。私はシャープかカシオの検定対応モデルを使っていました。
タイマー: 問題演習の際に時間を計るために必須です。
大きめのノート・ルーズリーフ: 計算用紙やまとめノートとして。私は科目ごとに色分けしていました。
多色ボールペン・マーカー: テキストやノートを整理するのに役立ちます。
教材は、一度に全部揃えるのではなく、まずは基本テキストと問題集から始めて、進捗に合わせて追加していくのがおすすめです。また、中古の教材を利用する際は、法改正に対応しているか(特に会計学)を必ず確認してくださいね。
独学を成功させるためのマインドセット
最後に、独学で簿記1級合格を勝ち取るために、私が大切だと感じたマインドセットについてお話しします。



技術的な勉強法ももちろん重要ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に「心の持ちよう」が大切だと感じています。
- 「絶対に合格する!」という強い意志を持つこと。
- 計画を信じ、コツコツと継続すること。(「継続は力なり」は本当です!)
- 周りと比べすぎず、自分のペースを守ること。
- 時には休む勇気も持つこと。(燃え尽きないように!)
- 合格した後の自分の姿を具体的にイメージすること。(これが一番のモチベーションになりました!)
まとめ:日商簿記1級の独学合格は、あなたの努力次第で必ず掴み取れる!
今回は、日商簿記1級に独学で挑戦したいあなたへ向けて、私が実践した7つの勉強法ステップと教材選びのコツについてお話ししました。
独学での合格は決して簡単な道のりではありませんが、正しい情報収集と計画、そして何よりも「諦めない心」があれば、必ず達成できる目標です。このブログが、あなたの挑戦を少しでも後押しできれば、こんなに嬉しいことはありません。
もし、簿記1級の勉強法や教材選びで具体的な悩みや質問があれば、ぜひ気軽にコメントで教えてくださいね。一緒に頑張りましょう!
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